物騒なLINE〜30代前半 ばりキャリ女性
ある日の日曜日
ピン!
LINEのメッセージ着信音が鳴りました。
画面を開きメッセージを確認すると
“死んでしまいたくなりました”
今日デートしているはずの30代女性会員さん
からのメッセージです。
“お若いのに勿体ないです。どうされました?”
すかさずメッセージを打ち込む私
彼女はとてもお仕事ができ優秀で気質も真っ直ぐな女性です。そして同性には本音が言えるし謙虚で可愛い所を沢山見せるのに、男性の前では全く違う強い女性になってしまう。
今日のデートのお相手男性はそんな彼女の本質を分かって下さったであろう男性。
一体何があったのでしょうか?
“お財布を忘れてしまったんです”
最近お仕事が立て込んでいて疲れがたまっていたため、ぼーっとしたままデートに向かいお会計の時に財布がないと気づいたそうです。
“それでどうして死にたくなったのかしら?”
彼女曰く、お会計は当然男性がするものと思うような女性に見られたくなかった。
でもお財布を忘れた時点で誤解された気がして居たたまれなくなった。
“お相手の男性はどんなご様子でしたか?”
と聞くと彼女の慌てぶりに何がおこったのか最初は黙ってみていらしたのですが、お財布を忘れたと分かった時点でクスクス笑って何事もなかったようにお会計を済まされたそうです。
“本当に恥ずかしくて申し訳なくて”
彼女の事ですから、きっと何度も謝ったんでしょう。
“私どうしたら良いでしょう”
初めて彼女の鎧が外れた瞬間です。
“次回のお約束のご連絡を貴方からしてみて下さい。”
お財布を忘れて慌てた理由も私に話されたように相手に話してみて下さいとお願いしました。
始まりは物騒なLINEでしたが、このお財布話がきっかけで、彼女のちょっと不器用な人柄にお相手男性がとても好感をもたれ順調に交際が進んでいます。
彼女も男性が彼女のお茶代を払ったことを全く頓着されていないことがわかり、肩の力を抜いてお会いすることを学んでいます。